すずろにろぐ

充電中…

SUPERSTARのジレンマ

ジャニーズWESTのデビュー1周年記念ミニアルバム『パリピポ』を引っ提げたツアーが幕を開け、横浜アリーナ5公演を終え名古屋公演が間もなく始まろうとしてる。ライブに関しては神戸公演が終わってからつらつらと書こうと思う。

アルバムは今まで買ったジャニーズWESTの円盤の中でも一番質の高い1枚になったと思う。振り幅が広いっていうのはこのアルバムより前からずっと彼らが口にしていたことだけど、いつもしっくりきてなかった気がする。どの曲もどこか1パターンで、JEの王道に忠実に走っていた。それが今回は全く違う。やっとジャニーズWESTの本当の意味での振り幅の広さが証明されたと思う。
ただ、強いていうなら1曲だけあった。パリピポより前にも、圧倒的に存在感の違う楽曲。
それがタイトルにあるSUPER STAR。
雰囲気だとかの話ではなく、曲調だとかの話。
まず、イントロが他とは違う。ジャニーズWESTの曲はリズム感を強調したものが多い。SUPERSTARは特にビートが強い。
かっこいいと評判だったCriminalだとかCan't stop!も、明るくてジャニーズWESTらしいと言われていた粉もんやSUMER DREAMERも、どれもイントロからビートの強調が激しかった。
だけどSUPERSTARはイントロを聴いただけではAメロからのビートの強さは想像できない。あの切り替えに、私は新鮮さを覚えた。
それにこの歌はドラマの主題歌にもなっている。(また後でこの辺の話は詳しく書くけど)転調後のサビだけよく知っているだけあって、イントロ~サビ前を初めて聴いたときは驚いた。これがどうやったら私の知っているSUPERSTARになるのかと。サビにたどり着いても調違うし…これ私の知ってるSUPERSTARじゃないよお母さん。
転調サビに入ったところで鳥肌がたった。これだ…!と。恐らく共感してくれる人は多いと思う。あの転調サビに入る前の間奏も本当にかっこいい。何だこの曲は。

とにかく、私はこの楽曲が大好きだってことだけ伝わってくれればいい。(笑)

曲が好きなだけじゃない。さっきもちらっと話したけど、これは自担こと藤井流星くんの初主演ドラマのオープニング曲である事実という好オプションがついている。実際初めてドラマで聴いたときからずっと好きでした。CDを聴いてからもっと好きになりました。ってそんな感じ。流星くんのソロパートをひどく期待してたんだけど、ソロパートはなかった。他のメンバーはあるのに!とかではなかったから、そこは別になくて良かったなと思う。


ただ、歌割りにショックを受けたのは揺るぎない事実。流星くんのドラマの歌なのに、俗に言う追加された3人はサビではラララしか言ってない。不覚にもドラマでは気づかなかったけど、CDを聴いてほぼ確信に近いその疑惑を抱いてしまって、ライブで答え合せしても間違いなかった。

でも、その年明けのライブで。その邪念というか歌割りへの嫌悪感が消えてしまった。確かに歌割りの4対3分けが明白になったのはライブでのことだったけど、同時にその歌割りを好きになってしまったのもライブでの話。
4人がCome on~のところを歌っている時の3人のダンスがたまらなくかっこいい。4人は歌ってるから3人ほどは踊ってないし、3人がLa la la~を歌っている時の振り付けは3人も一緒にやっていて、決して激しい振りではない。
初めて目にした横アリでそれを見たとき私は涙を止められなくなった。
歌割りってただそれだけへの嫌悪感と、ど真ん中でかっこいい振り付けかましてる流星くんへの絶対的な好きで私はめちゃくちゃだった。

少しパリピポのネタバレになってしまうけど、今回一周年振り返りメドレーの中にこのSUPER STARが組みこまれている。こんなかっけー歌をメドレーに入れるなんて…!という文句はさておき、横アリでのSUPER STARはサイドステージに4人と3人で別れていた。
その振り分けは、メインから見て左に中間濵田桐山神山、右に重岡藤井小瀧。
無論右ばかり見ていたので左のレポが出来なくて申し訳ないけど…
サイドステージの真ん中で、2人より激しく踊る流星くんがかっこよくて。間違いなくあの時世界の中心は流星くんにある!なんてアホみたいなことを心の中で叫んだりして。
ただ、歌割りは許してない。けど、この歌割りじゃなきゃ流星くんがサイドステージのセンターでひとり、あんなにかっこいい振り付けをすることはなかった。

最近は歌割りの格差も減り、恐らくこのままいけばゆくゆくは格差なんて微塵もなくなるんじゃないかなんて思ったりしてる。いや、きっとそうだと思う。
だから今は、この今しか味わえないジレンマを愛する他ない。いじらしい彼のいじらしいジレンマを、私は心底愛しく思う他に何もない。